ドイツの頑張らない夕食事情 Abendbrot

ドイツ食

こんにちはSAKUです。

日本人にとって夕飯といえば温かい料理を思い浮かべますが、ドイツでは「カルテスエッセン」「アーベントブロート」といって冷たい料理を食べる習慣があります。
私はドイツに来たばかりの時にアパートが見つかるまで知り合いのドイツ人の家に居候させてもらっていました。そのとき連日で夕食にパンとチーズとサラミやピクルスがでてきてカルチャーショックを受けたのを覚えています。ちなみにパンをカットするための木製のまな板兼取り皿が各自に配られます。

お昼ご飯が一日のメイン

ドイツではお昼に温かい食べ物をおなか一杯に食べて、夜は軽食というスタイルが一般的と言われたいます。
それはドイツの工業化と関係があるそうです。20世紀初頭ドイツでは近隣諸国に比べ工業国化が進み多くの人々が工場で働くようになりました。工場には食堂が作られ、そこで労働者は午後の労働のパワーを養うために温かい食事を得ることができました。そして、昼ご飯をしっかりと食べる事ができたので夜は軽食で済ませていたというわけです。

なぜ夕食にアーベントブロートが普及したのか

機械化によって肉体的な負荷が軽くなってからもアーベントブロートはドイツ人の食習慣に残りました。その理由の一つに女性の社会進出があげられます。ドイツの女性は結婚後も働く人がほとんどなので夫婦で働いて家に帰ってきて女性だけがご飯を作るのは平等じゃないというわけです。なので軽く済ますことができるアーベントブロートはドイツ人にとってとても実用的で適していたのではないでしょうか。

アーベントブロートは時代遅れなのか

昨今ではドイツ人の生活スタイルも時代とともに変化してきており、昼ごはんに時間をかけずに夕食に時間やお金を使う人が増えてきているという統計が出ています。例えば大学に進学する人やオフィスで働く人達です。彼らは家族や友人と過ごすための時間を作るため夕食にゆっくりと時間を共有したいと望んでいます。
では、アーベントブロートはこのまま廃れてしまうのか・・・というとそうでもないようです。子供のいる家庭では根強く支持されているようです。家事に育児に時間がないということでしょうか。

 

日本では出来合いのものを卓上に並べると愛情不足だ手抜きだと言われそうですが、心と時間に余裕を持つためのドイツ人らしい実に合理的なアーベントブロート。
一度試してみてはいかがでしょうか。

 

以上SAKUでした!!

 

 

 

 

 

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