こんにちはSAKUです。
今回は最も古典的で人気のあるドイツ料理の一つ「カルトッフェルザラート」について書いていきます。
カルトッフェルザラート
ドイツ語でポテトサラダの意味です。最古のレシピは1621年にオーストリアの修道院で、17世紀ごろにはドイツでも食べ始められたようです。「酢、塩、油」の簡単な味付けで作り置きできるように考案されたのだとか。
サワークリームやヨーグルトでマイルドに和えたもの、マスタードとビネガーの酸味を効かせたものもあれば、玉ねぎやベーコンやピクルスが入っていたり、じゃがいものみで作られることもあります。ライン風やバイエルン風、シュバヴァ―ベン風など地方によって味付けに特徴があります。
マヨの赤道
カルトッフェルザラートの味付けで一番大きな違いとしてマヨネーズを使うかどうかがよく挙げられます。北ドイツではマヨネーズが好まれ、南ドイツの方ではブイヨンとマスタードを入れることが多いです。マヨ無しの方が前から食べられていたので王道と考えるシェフもいるそうです。
このカルトッフェルザラートにマヨを入れるか入れないかの南北の境をドイツ語で「Mayo-Äquator 」(マヨの赤道)といいます。赤道といっても実際には曲がりくねっていて境界線もはっきりとはしていないのが実情です。つまるところ北はマヨ入り南はマヨ無しってことですね。
ちなみにマヨ入りは冷菜、マヨ無しは温菜として提供されます。
最近は健康志向からかマヨ無しやヨーグルトでカロリーを抑えたものが人気のようです。
おすすめのカルトッフェルザラート
数えきれないくらいあるカルトッフェルザラートの中で私のおすすめを紹介します。
Rheinischer Kartoffelsalat ライン風カルトッフェルザラート
ライン風カルトッフェルザラートは伝統的にマヨネーズとたくさんのゆで卵、ピクルスを使ってつくられます。たとえば、特にグリルソーセージはそれによく合いBBQには欠かせないです。ボリューム感があるので、夕食を簡単に済ませたい時とかにも食べたりします。
Schwäbischer Kartoffelsalat シュヴァ―ベン風カルトッフェルザラート
シュヴァーベンのカルトッフェルザラートは、倹約家のシュヴァーベンの人々の雰囲気にマッチしています。余計なものは入れずに最も重要なもの、つまり塩 酢 油 マスタードで味付けされます。また他の具材には玉ねぎ、野菜のスープ、チャイブが使用されています。とても質素に見えますがおいしいです。Bayrischer Kartoffelsalat(バイエルン風)と同一視されがちですが、バイエルン風はハーブとベーコンが入ることが多い(らしい)です。
Sächsischer Kartoffelsalat ザクセン風カルトッフェルザラート
ザクセン風カルトッフェルザラートはマヨ入り、マヨ無しのどちらでもつくられます。特徴的なのはさいの目もしくはせん切りにしたKochschinkenと呼ばれる日本のハムのようなものとラディッシュ入れることです。焼きたてのパンとの相性は抜群です。
Pommerscher Kartoffelsalat ポメラニア風カルトッフェルザラート
同僚が作ってくれたカルトッフェルザラートなのでポメラニア風カルトッフェルザラートという名前が正しいのかは定かではありません。リンゴと玉ねぎとニシンの酢漬けをヨーグルト、ディル、レモンで和えてつくります。北欧の影響が強いのかもしれませんね。
今回はカルトッフェルザラートについて書いていきました。ポテトサラダ一つをとってもこれほどの多様性を持っているのはさすがジャガイモの国として知られているだけはあるなと思います。
ドイツには他にもジャガイモを使った料理がたくさんあります。それらについてもいずれ書いていきたいです。
以上SAKUでした!!