ドイツ西部の郷土料理

ドイツ食

こんにちはSAKUです。

今回はドイツの食文化について書いてみたいきます。
ドイツというと一般的なイメージではソーセージ!ジャガイモ!ビール!じゃないでしょうか。
実際のところジャガイモは他のヨーロッパ諸国と比べてもそんなに驚くほど食べられてはいませんしソーセージも種類こそ多いですが毎日食卓に並ぶことはありません。ビールは・・・よく飲みます 😉 。
ではドイツではどんなものが食べられている(食べられてきた)のでしょうか?
そこでドイツの郷土料理に着目してまとめていこうと思います。
まずはドイツ西部の料理についてです。ではドイツ西部についてざっくり見ていきましょう!!
西ドイツと書くと誤解を生むかと思ったので今回はドイツ西部と書かせていただきます。
ドイツ西部は
  • ノルドライン=ヴェストファーレン州
  • ヘッセン州
  • ラインラント=プファルツ州
  • ザールラント州
からなります。私の住んでいるデュッセルドルフはノルドライン=ヴェストファーレン州の州都です。

ドイツ西部の食文化

オランダ、ベルギー、フランスと隣接するため各国の影響を受けて発展してきました。特にオランダとは昔からライン川の定期船が存在して多くの料理やスパイスが持ち込まれました。フランスと接していた地域のアイフェルやフンスリュックは昔は貧しい地域だったのでフランス料理の影響は上流階級のみに留まり、庶民の食卓にはあまりありませんでした。
カトリック教会の影響が強い地域で一部の人たちには日曜日に肉を食べ、クリスマス時期にはガチョウ、大みそかには鯉を食べる習慣が残っています。

ドイツ西部の郷土料理

Rheinischer Sauerbraten ライン風ザウアーブラーテン

ザウアーブラーテンはドイツ全土で食べられている酢漬け牛肉の煮込み料理で、各地で起源が主張されています。その分地方色も出ていて面白いです。ライン地方のザウアーブラーテンはもともと馬肉が使われていました。塊の肉を酢やワイン香味野菜、ハーブやスパイスに漬けてから煮込みます。漬ける期間は一日から6週間ほどで好みによって変わります。他の地方との大きな違いは甘さにあります。ライン風は伝統的にアプフェルクラウトというリンゴと梨を砂糖で煮詰めた真っ黒なゼリー状のものとレーズンを入れます(写真には入っていませんが・・)。この独特な甘酸っぱさが特徴です。付け合わせはジャガイモの団子やロートコールと言われる紫キャベツが人気です。
ドイツ料理の付け合わせについては近いうちに取り上げていと思います。

Düsseldorfer Senfrostbratenデュッセルドルフ風マスタードロースト

デュッセルドルフには創業100年以上のライオンマークのマスタード会社があります。このマスタードと炒めた玉ねぎをペースト状にしてランプステーキにのせてオーブンで軽く焼き目をつけた料理です。マスタードもいろいろな種類があるので、その割合で味が大きく変わります。

Reibekuchenライべクーヘン

いわゆるジャガイモのガレットです。昔は金曜日の肉を食べない日に食べられていました。リンゴソースと合わせるのが一般的です。イベント事の屋台やクリスマスマーケットなどでもよく見かけます。
上にサワークリームとサラダと豚肉のフィレを盛りつけたりして提供することもあります。

Flönz /Blutwurst フレンツ/ブルートブルスト

血のソーセージです。最も古いソーセージの一種と考えられています。Himmel und Erdeという料理に使われることで有名です。焼いたり、冷たいままパンの上にのせて食べたりします。基本的にライン地方ではつなぎにライ麦が使われています。

Panhas パンハス

これも血のソーセージの一種ですが、そば粉が使われています。アレルギーの方は気を付けてください。

Saumagenザオマーゲン

ファルツ地方を代表する郷土料理!!
豚の胃袋に豚肉とジャガイモ、スパイスを詰めて沸騰しないようにゆっくり茹でてつくられたソーセージみたいな食べ物です。18世紀頃から農家や塗擦業者の間で食べられており非常に栄養価が高いです。
厚めにスライスして両面をカリッと焼いて食べます。
ヘルムート=コール元首相の大好物としても有名ですね。

Krüstchen クルスヒェン

基本的に目玉焼きをシュニッツェルの上にのせた料理を指します、ただ隣町のケルンでは煮込み料理のグラーシュとライ麦パンが出てきます 😆 。なぜだろうか・・・

Muschelnムール貝

ムール貝もドイツ全土で食べられています。ライン風を紹介したいと思います。ライン川中上流でとれるワイン、バター、香味野菜とスパイスで味付けをしたもので、Pumpernickel(プンパーニッケル)という黒パンとともに提供されます。

Matjes Hausfrauen Art ニシンの主婦風

なぜ主婦風なのか?私も初めて見たときは驚きました。ただのキッチン用語だそうです。サワークリームにリンゴと玉ねぎとレモン汁、ディルを混ぜてニシンの漬け物を混ぜます。たまにマヨネーズを使っているところもありますが、油っぽくなって美味しくありません。

Döppekooche ドッペコーチェ

すりおろしたジャガイモとみじん切りの玉ねぎにベーコンスライスを乗せてオーブンで焼いた料理です。クリスマス時期にガチョウが買えない人たちによく食べられていました。リンゴのソースやフレンツとともに提供されることがあります。

Halve Hahn ハルベ ハーン

ケルンの郷土料理で「半分の雄鶏」という名前なのですが、ただしパンとチーズとオニオンリングだけで鶏の要素は一切ありません!!ローストチキンと間違って注文する人がいまだに後を絶たないとか・・・

Weckmann ヴェックマン

パイプをくわえた男の菓子パン。カーニバルがはじまるとパン屋で売られ始めます。クリスマスにミサに出られない人たちに配られたことが発祥とする説など起源ははっきりしていません。今ではカーニバル初めの11月よりも本番まぢかの2月ごろに春の訪れとしての認識のほうが強いのかもしれません。

Monschauer Dütchen モンシャウアー ドゥッヒェン

アイフェル国立公園の近くにある木組みの家が連なる街並みが有名な街のお菓子です。サクサクのロールしたワッフル生地にアイスや生クリーム、フルーツやジャムなどを乗せて食べます。1850年代に考案されレシピを守り続けています。
以上ざっと見てみましたがまだまだ書ききれないこともあるのでまた機会があればpart2を書いていきたいと思います。
ライン川周辺はワインの生産も盛んな地域でとてもおいしいワインがたくさんあります。今年もコロナの影響で大規模なワインイベントは軒並み中止か規模縮小でひっそりとしています。早くコロナが終わりを迎えてイベント行事が通常運行で再開されることを祈ります。
以上SAKUでした!!
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