今回はドイツで働くことについて書いていきます。どこの国でも同じだと思うのですが、長期滞在するためにはビザが必要です。なのでまずはビザの種類と取得方法について簡単に見ていきます。
労働ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザ
大きく分けてこの3つの種類に分けられます。
ではそれぞれについて見ていきたいと思います。
就労ビザ
EU外の外国人がドイツで正社員として働くうえで必要なビザです。基本的には申請した会社でのみ有効ですが、在独年数や収めた年金によってその「縛り」がとれてどこでも働けるビザになります。ビザは役所から個人に向けて発給されているので職場を辞めたからと言って会社側が一方的に取り消せるものではありません。ビザ有効期間中に職が見つからずとも求職活動ビザという形で半年間の求職活動が許されるビザを発給してくれます。ドイツ語の証明書が必要になる場合があるので注意が必要です。
学生ビザ
学生ビザと一口に言っても語学学生ビザ、学生準備ビザ、学生ビザの3つに分けられます。共通するのは現地でしか申請できないということ。
語学学生ビザ以外は働くこともできますが労働時間などの制限があります。申請自体は難しくはないようですが、1年間におよそ€10,000以上(月平均€860)の経済力の照明が必要となります。サッカー留学を目的で来ている人たちでワーキングホリデービザの期限が切れてしまったりした場合はこれらのビザで滞在している人たちもいます。
ワーキングホリデービザ
18から30歳までの人ならだれでも申請可能で、期間によるそうですが経済力照明も€2000ほどでいいそうです。ただし6か月以上同じ就労先で働けないという縛りがあります。そこ以外はかなり自由度の高いビザだと思います。
※取得に必要な書類や方法などの詳細はよく変わるのでGoogle先生に質問して最新情報を調べたほうが確実です。
最後に私がジャパレス(日本食レストラン)とローカルレストランの両方で働いてみた感じた違いを書いていきます。
ジャパレス(日本食レストラン)とローカルレストランの違い
時間
- ジャパレス 基本的に全員一緒の時間に出勤して通しでラストまで、休憩は1時間ほど。というのが一般的だと思います。他のジャパレスの方々からの情報をまとめると月の平均労働時間は180~200時間ほどになります。週休に関してはここ最近は2日制を採用している会社が増えてきていますが全てではないです。ビザ申請のために作る契約書なので労働時間や休日、有給休暇は守られないことが多いです。
- ローカルレストラン 小さい個人店以外はシフト制でやっているお店が多いと思います。休憩は30分から45分ほどで拘束時間が短くなっています。月の労働時間は170時間ほどで契約書を作ることが多いです。ビザ申請の必要性を考えてつくらないので法律に沿ってはいますが自由度は若干上がります。もちろん有給休暇は守られます!!
お金
- ジャパレス 月給制で基本的には€2000~です。ビザの申請後に下げるというところも多いです。大抵ブラックですけどね・・・。料理長や店長になると€2500~3000くらいもらっているようですね。ただし、日本人経営の飲食店の管理職だったので私の場合は内容はかなりキツめでした。
- ローカルレストラン 星を持っているシェフや名前が売れているレストランでの経歴のあるシェフなどは€5000ほどもらっている人もいるようです。一般的にシェフ(Chefkoch/Küchenchef)は€3500くらいです。スーシェフ(Sous Chef)、部門シェフ(Chef de Partie)、新人(Commis de Cuisine)の順に€2500→2200→1900となります。あくまでも平均なのでそれ以上出しているところも多くあります。
雰囲気
- ジャパレス 正直に言うとすごく楽です。基本的に日本語でコミュニケーションできるので内での仕事はストレスフリーです。ただし、ひと昔前の日本の飲食店で働いている感覚に非常に近くなるので精神的にはつらいものがあるかもしれません。心を鋼にする術を持っていれば大丈夫です!!
- ローカルレストラン 第一に語学力が必要です。私はそこまで達者ではないのでたまに早口で指示を出されると理解が追い付かず迷惑をかけてしまうときがあります。上下関係はそこまで厳しくはなく、アンフェアだと思えばシェフやオーナーにだって意見できるしそれを誰も咎めたりはしません。お互いが分かりあうまで話し合えます(話を聞いてもらえるのは私にとっては感動的でした)。文化圏の違う国際色豊かなメンバーになるので中には衛生的に受け入れがたい行為をする方もいたりします・・・。
それぞれ価値観が違うので良し悪しは明確には言えませんが、私はジャパレスをもっと早めに辞めておけばよかったと思っています。本当に移住を考えた場合現地の会社で現地人として生きていく術を磨いていく必要があるからです。そしてそれは若ければ若いほどチャンスは広がっていきます。
以上SAKUでした!!